初遠征in七時雨

その日は前日飛べなかったので朝から二日酔い・・・・・。(このころは飛べないとすぐ飲み会になっていたため・・・・)
でも、天気がよいし、風も弱そうということで、電車でエリアへ。
しかし、フォロー・・・。すると「七時雨に行こうか?」という話に。それはどこ??ってな感じでよくわからなかったが、ひとまず飛べるならどこでもOK。
何もわからず、車に同乗して出発!!車の中ではそのエリアについての話をしていると・・・・・、どうやら車で登れる山ではなく自分で登らないとならないらしい、しかも相当険しい道のりらしい?というのを聞かされ、どんなものなのかなぁと思いながら、およそ2時間弱くらいでエリアに到着。
えっなんだあの山は??台形・・・・・。あそこまで登るの!!おまけに周りは一面牧草地。山のふもとまでも距離が結構あるのではないか・・・車で簡単に登れるエリアしか知らない私にとってどうなってるのこのエリアってな感じでした。
スクールから歩くのは大変なので途中でグライダーを降ろし、スクールへ。
どうやら風が強いらしい。上段はまだだめだが中段は行けるという事で登ることに。上段のテイクオフまで普通の登って30〜40分かかるらしい。中段はその半分くらいかなぁ?と思いながら登ることに・・・。
パラグライダーを背負ってしかもおそらく高度差300mはあろうこの山を道は蛇行することなく垂直に登っていく・・・。
「途中に急斜面があるからロープにつかまって登っていくと楽だよ。」えっ〜登れるのか?パラ背負って・・・。マジにかなりキツイ。
二日酔いも重なってなおキツイ・・・。中段につくころにはくたくた・・・。しばらく休んでテイクオフ。リッジを捕まえれずぶっ飛び・・・。
一緒にきていた方は見事にトップアウト。かなりショックが大きい。
ひとまずスクールに戻って休憩。風が弱くなってきているので夕方には上段から行けるだろうということで待つことに。
待つこと数時間。3時半くらいなりOKのサインが!
しかし、うちのイントラが6時までには帰りたいということ。そうすると4時半くらいにここを出ないと間に合わない。
風は強めなので、リッジをとれば長時間飛んでいられるであろう条件!少しでも早く駆け上がって長く飛んでやる!!
急ピッチで準備をしていざのぼりはじめたときにはもう4時近い。駆け上がるぞぉ!!パラを背負って走って登った。
かなりキツイ〜でも時間がな〜い。中段を越えて、さらに斜度はきつくなる・・・。例のロープの場所もクリアーし何とかテイクオフへ20分ほどで駆け上がる!
テイクオフにつくと汗だく、息はきれぎれ、テイクオフに倒れこんだ。
地元の方がテイクオフの準備をしているのでどんな感じだろうと景色を見た瞬間・・・、なんともいえない感覚!!
一面見渡す限りの牧草地!そして沈みだした夕日!ものすごいきれいな景色!これだけ苦労して登っても飛ぶ価値がありって感じの景色でした。
これだけ大変なエリアなのにたくさんのフライヤーが来ていることが納得できてしまった。
そんな感じでひとまずぼ〜と景色を眺めながら、順番を待つことに。時間的にはすでにぶっ飛びで済まさなければならないところだが、先に飛んだ人たちリッジを使ってトップアウトし長く飛んでいる。
しかも夕日をバックにこの景色の中で飛ぶのだからねぇ。テイクオフとともに地元の人たちと同じコースを飛ぶ。山のすれすれを左右に行ったり来たり。最高〜!!気持ちいい〜。
夕日はどんどん沈んできれいな色になっていく・・・。無線で「○○くん。もう帰るよ。降りてきて。」、完全に無視・・・。
こんな状態で降りるわけがない。その後も何度か降りて来いと無線が入るが、無視!そして日が沈む・・・。
ほかの人たちは降りて車に荷物を積みはじめている。さすがに日が沈んだし、おいていかれるとやばいのでランディング。
多少怒られながらも、この飛びはゆずれなかった。かれこれ1時間くらい飛んでいたが、最高のフライトでした。
この飛びで完全にパラグライダーにはまったような気がします。今での私のベストフライトの上位に食い込む飛びかな?

ちなみに補足です。七時雨エリアについてですが、テイクオフまでの登りは現在非常に道が整備され、蛇行して登ることができます。以前よりかなり楽に登れるようになっています。ほんと自然そのままって感じのエリアでとてもお気に入りです。登るのは大変だけどあの景色は最高ですよ。